B16メラノーマ細胞を用いたメラニン生成抑制作用評価試験

B16メラノーマ細胞を用いたメラニン生成抑制作用評価試験

メラニンとは

メラニンは皮膚に紫外線が当たる事で生成される色素で、メラノサイトという細胞で作られます。その役割は紫外線から人体を守ることであり、メラニンはその紫外線を吸収したり、散乱したりする働きにより、強い紫外線から細胞を守ってくれます。しかし、紫外線を浴び続けるとメラノサイトが常に活性化した状態となり、必要以上にメラニンを作り続けてしまいます。その結果、シミができてしまい、肌の重大な悩みの一つとして取り上げられています。このようなシミを作らせないためには、メラニンの生成を抑制することが重要となります。

B16メラノーマ細胞

B16メラノーマ細胞とは、癌化したマウスのメラノサイトのことで、マウス黒色腫細胞株とも呼ばれています。正常な細胞は細胞数を一定に保つため、分裂・増殖しすぎないように制御機構が働いていますが、癌化した細胞は制御が働いておらず、無制限に増殖を続けてしまいます。メラニンを生成する機能はメラノサイトと同様に持っているため、メラノサイトをターゲットとした簡易的な美白評価試験によく利用される細胞です。


試験概要

本試験は、試験物質を添加した状態でB16メラノーマ細胞を培養し、産生されたメラニン量を測定することによってメラニン生成抑制力を評価する試験です。この試験を利用し、化粧品や化粧品原料、化粧品原料となりうる素材(植物、酵母などの微生物、海産物など)の美白作用について予測することができ、機能性の一端を明らかとすることが可能となります。

測定例

サンプル:開発エキス、コウジ酸

サンプル:当社開発エキス、コウジ酸

測定結果
当社開発エキスにコウジ酸と同等である58%のメラニン生成抑制作用が認められました。
このように、オリジナル素材がどの程度のメラニン生成抑制作用を有しているかを明らかにすることができます。



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