皮脂量の評価
皮脂量の評価
皮脂量測定
皮脂は顔面などの毛穴の皮脂腺から分泌されます。肌を乾燥や外的異物から保護する重要な働きを担っています。しかし、皮脂分泌は過剰になるとテカリやベタつき、ニキビ発生の原因になることがあります。肌がベタつくからといって低質な洗顔剤で必要な皮脂までも取り除いてしまうと、皮脂腺分泌がむしろ盛んになってしまいます。また、皮脂が不足すると皮膚のバリア機能が低下します。そのため皮脂は適量であることが大切です。
試験概要
肌の油分量に与える化粧品や洗浄剤の効果を、化粧品の塗布や洗浄などにより評価します。この試験を利用することにより、化粧品や化粧品原料、化粧品原料となりうる素材(植物、酵母などの微生物、海産物など)の塗布による肌の油分量改善効果を測定することができます。
測定例
- サンプル:洗顔フォーム
- 測定部位:頬
- 計測時間:
- 洗顔前
- 洗顔直後
- 洗顔20分後
- 測定結果:
- 42.0
- 2.0
- 5.0
- 結果の解釈:
洗顔すると油分量はとても少なくなります。このことから、洗顔フォームによって皮脂汚れが落とされていくことがわかります。時間の経過とともに油分量は増加し、次第に元の油分量に戻ろうとすることもわかります。 - 活用例:
洗顔などの洗浄剤の皮脂洗浄効果や、洗浄後に塗布する油脂ケア化粧品の効果測定、長期間の油脂ケア化粧品の効果測定など。
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